天才軍師 後藤修と歩むスクエア打法

関連サイト 後藤修氏の後継者 中尾有希が語る「後藤理論」の真髄はコチラから→→→https://goto-juku.nakao-golf-school.net/

後藤修と歩むスクエア打法 復活前夜61~最終頁

time 2020/09/10

後藤修と歩むスクエア打法 復活前夜61~最終頁
  • 恒幸には四年前にそう忠告しておいたが、彼は「大丈夫」と近頃ではタカをくくっている?

たしかヘラクレスは巨人ガイアと戦い、相手の足を地面につけさせない様にしてシメ殺した?那賀島はカンニングが好きだからそんな作戦を探そうとする?

だが私がプロメテウス(先に考える者の意)だったら私の先見は外れない。カンニングは難しい。だが彼はカンニングしか考えない男になって行くのかなア。史上最高の予言者が「1999年には人類は胸をかきムシって息が出来ない有様になっているのが見える」と言った。「よし、その頃は胸をカキむしる様なダンスを流行させるか」と私は言った。

しかし私は予言者ノストラダムスを笑い飛ばす気はない。「言った以上当てさせる方がいい。出来る限り明るい答えとして。しかしノストラダムスの真意を真剣に考えよう。ノストラダムスは文明や金持ちや努力者の驕り(おご)をイマしめてるのだ。こうやってクスリや器械に頼る生活を進めて行くと、公害が地球をおおってしまうぞーと」

だが恒幸は、予言をスリ抜ける様なカンニングのみ大好きになって来た。そして今の君ならどうだ?

ON同盟を結成して「利用して捨てられる運命の者に同情することはない」と暗黙の対話を那賀島とするか?

“勝負”になったかな?利用して捨てて成功する場面もあるが、相手のモノ次第だろう。私は自分にはプロ野球の監督やコミッショナーや大学教授を殺すぐらいの守護霊がついていると思うが恒幸が「オレの方が強い」と思うなら勝負になる。

私の言葉は全てアトで意味が生じる。恒幸にはユダとペテロの話もしてある。ユダもペテロも師を裏切った。「お前は私を裏切る」とキリストに予言されつつ裏切った。

ユダは生まれながらの裏切り者として自殺した。ペテロは反省し、キリスト教最高の聖者になった。

「ユダは正直だ。かわいそうだ。ペテロは信じられん。キリスト教得意のザンゲさえすれば罰は許されると自分でキメてるのは、非常に手前勝手だ。全く同じ場面か、それ以上にコワイ場面が来たら、聖ペテロはまた裏切り、そのあとまたザンゲしたからいいーと言うんじゃないかと考えることが出来る。そんなテーマの映画も見たことがある」

「ところが私の考えが最近変った。やっぱり聖ペテロは次は裏切らない。人間には何回でも裏切り、何回でもザンゲする人間と、一度は裏切っても次は進歩する者がいる。進歩する者がプロだ。君や小崎はアマ人間かプロ人間か?」日曜礼拝やザンゲを熱心にやっている洗礼を受けた信者。或いは牧師でもここまでプロ並に深く考えてる者は少ないのではないか?

・・・終章

・・・叙説

「復活前夜」と題し、掲載した師の手記は郵便に出されることのなかった、ゆえに当人にも読まれることのなかった手記である。

「ジャンボ尾崎が復活する日(後藤修の密着レポート)」と銘打って、1981年から40週にわたり週刊ゴルフダイジェスト誌に掲載された原稿の元であると思われる。これらの手記そのものは、当人へ向けて書かれた未達の手紙だが、誌上に載った内容とは若干異なる。

すい星のごとく日本ゴルフ界に現れ瞬く間に席巻した“天与の才” 尾崎。
しかしデビュー当時、元ゴルフ賞金王だったあるプロは「尾崎なんてプロ野球の脱落者が、飛ばすだけでゴルフ界では成功なんてしないよ、後藤さん」・・・と、尾崎の将来を予想したが、「いや、これからの日本ゴルフ界は尾崎時代になる」と看破し、そのプロの意見に反論、雑誌にも載せ予言していた。

なぜなら、尾崎が野球で培ったしなやかで力強いカラダを観察し、“天与の才”と宣言出来たというから師の眼は恐ろしい。余談だが読売ジャイアンツに入団してきた“新人”長嶋茂雄選手のスイングを見て、球界に”名を残す名選手”になると予見。その素晴らしいスイングを「アメンボすくい」と、当時すでに記事で名付けていた。
因みに「アメンボすくい」とは、尾崎、中島復活作戦の折によく見られた高いティーアップはその打法の修得のため(他にも要素はあるが)で、エセ理論家が言う「アッパーに打って」飛距離を稼いだり、高いボールを打つ為ではない!

しかして、その尾崎がデビュー以降無敵の快進撃をしている時すでに、そのスランプを予想して、何十年にもわたり直接、間接にアドバイスを送っていた、その証拠となる手記と記事である。
「さすが尾崎はワシ(後藤修)と同じ野球出身者だけに、野球をヒントとして小出しにするアドバイスを消化する能力は並外れたものがあった」と回想していた。

「スイングが全てだ」の尾崎に対して、「それも大事だが、それだけでは世界戦制覇はできない、技のほかに心と体をも作り上げろ!」とは後藤先生のゆるぎ無い信念であった。
ために、「ゴルフとは武士道、参謀業とは修羅道」と尾崎に説諭し続けた。一般的には全くゴルフに関係ないように思える戦争論や、戦いにおける故事を引き合いに出すのも、尾崎とあと一人(サイボーグと揶揄された少年、中島)なら世界一になれると見込んでのことだったのだ。

尾崎と言う“天与の才”と、自らを天才と自負する師の理論が合体できれば世界戦制覇も夢ではない、「いや、必ずニクラウスを超える選手になれる!」

あらためて心・技・体という。
無論 “技(スイング)” は重要な要素である。しかし心の伴わない技だけでは日本人が世界戦に「行くだけ無駄」と尾崎、中島に言い続けた。
なぜか?師の言う一例を引き出せば、例えばマスターズ。
目の肥えたギャラリー衆目の中で放つティーショット、池越えに切られたピンを狙うアイアン、絶対に入れたいと思い狙う超高速グリーンのパッティング。出場する選手はパーマー、ニクラウス、プレーヤー、ワトソン、バレステロス等の世界超一流でジェントルマン。

引き換えて尾崎。日本という“井の中の化け物”。私生活ではソファーにふんぞり返り、机に脚を上げて“放屁一発”・・・そんな”品格”の人物が世界戦のサークルに入り込み、紳士淑女の集う世界戦で「普段通りの技が出せるはずもない」・・・と言い続けたのだ。

だからこそ、“技に品格”を持たせる理論的な助言を忍ばせ、“暴君” の日常を改めさせる努力を続け、そして嫌われた?”暴君”の中に流れる血までも、スクエアになるようトレーニングさせようとしていた。そこに一切の妥協を受け付けない信念の人、奇特な人物、それこそが後藤修だった。

尾崎のデビュー以来10年以上にわたり、いずれ必ず訪れる“絶対王者”尾崎のスランプを予見して書き続けてきた諫言、助言、ヒントを詰め込んだこれらの手記。今、当人の目に触れればどう感じるのだろうか?

制約のある紙上には書けなかった文言、実名など、往時を偲ぶ材料として“オールド後藤ファン”に楽しんでもらえればと思いアップした。
そしてこらからはアップする手記は、師がこの世を去って一年を期して人物表記の仮名をやめて、全て師が書いた原文のまま掲載してゆく。

次回からの手記は、もう一人の天才だった「サイボーグ少年」が中心の手記を掲載してゆく。その中で展開される「神の眼」に写る実名選手の過去とその後の成績。何故ジャンボ尾崎や中島常幸が世界戦に勝てなかったのか。
手記に詰め込まれた不滅のスクエア理論の恒久性と不変性を読み取れることと思う。

「世にゴルフ理論と言える理論家は、新田恭一先生とワシ以外に存在しない」と自ら豪語し、50年以上も前から変わらぬ不変の理論を垣間見る端緒になれば。

関連ブログサイト

後藤修氏の後継者 中尾有希が語る「後藤理論」の真髄

後藤修氏の後継者 中尾有希が語る「後藤理論」の真髄

ジャンボ尾崎プロや、中嶋常幸プロをスランプから大復活させた後藤修氏。その後継者である中尾有希が、プロゴルファーを、 シード権獲得を、 賞金王を、 メジャー大会優勝を目指す全てのゴルファーのために「後藤理論」の真髄を語る。 [詳細]

おすすめサイト

最近のコメント