2018/12/28
プラスだったーと言う運も出来るからあなどれない。荒川さんは黄選手を育てるのにタタミの上の素振りが足の為に抜群にいいなどと計算してはやらなかった。
だがプロは「結果的にそれが良かった」と言う運を持つケースが多い。太城君がメッタヤタラとマイナスばかり授けていたのと逆に。
最近私は、連載で蔵元のことを書かされる。蔵元がのし上る予兆かも知れない。
「尚道よ。必ず蔵元を抜かせてやるからな」と以前私は言った。抜いた。あれ程の天才を。しかし抜き返されるかも知れない。半ソデのシーズンたけなわになると。折角抜いたのに。立男も十年がかりで那賀島を抜いた。那賀島が「立男のスイングが抜群にいい」とカブトをぬぎかけていた。
正月には何と言ったと思う。(週刊ゴルフダイジェストを見て)
「これはいい。すごい」と召合にさえカブトをぬぎかけていた。折角ツブすチャンスを浮かれている時じゃなかったのではないか?
20勝以上もした人間が、わずか二、三勝のプロに “参った” とソンケイしかけていた。
「おそろしく打ち方がいい」と尚道のパターも参りかけていた。
「そうだよ。いいこと言うじゃないか」と馬賊の酒盛りをやってる時じゃない。ダメを押してからだ。酒盛りは。
「彗星 (乱世) 時代」は全員にチャンスがある。みんな好悪両方の成り行きを予想することが出来る
- 君の場合も今年はいい展開だ。マッチプレーで一回戦負けしたのにだ。“その前は予選落ちでそのあとは日米対抗で出られない” と言う形では悪いが、その前は充分稼いであるからちょっと一休みと言ういい形になっている。
スイングが速いのはいつも通りだが静岡オープンのOBとその次の試合でテレビに映ったOBの様に “左へ向けて球放れが早い” のがそのあとなくなったらしい。
左足左腕が外側レールを押し返している故か?
以前春先に二勝したあと「この先ヤバイぞ」と言ったことがあったが、今年はまだヤバイぞの感じが出ていない。スイングが速いのはヤバイはずなんだが気温の上昇が助けてくれる?
パターは一発では治らない。“これ” ときめてショットの良さで時間を稼ぐ手だろう。フェースの早開きやスイングの早さや㐧二打ウッドのプッシュぐせ(静岡オープンでも見た) 等を治す具体案はあるが、スイング不調になるかオフになってからだろう。
パターを “これ” ときめる所へ立ち会いたいが「入らなくても、それで通せば入る様になる!」と断言出来る “目” は “パット・イズ・マネー” で買ってもらわなくちゃネ。
春先に「治して失敗した」と言う打法も、もしかすると悪くなかったかも知れない。“一部修正” と “時間” と “アプローチ打法” の三倍の援軍があれば。
- 青樹の場合も必ずしも悪い展開ではない。得意の静岡オープンや中日クラウンズを彼はダメでも替りに “子分” が取った。左親指ツキ指で、もしかすると小指が強化されているかも知れない。私がついていれば “運” ではなくて必ずそうさせる。運が悪いと左腕を殺して右手だけで打つ方向へ進む。彼のトレーナーはどうテーピングしたか?私ならもう三倍厚くテーピングさせた。まあ私が彼のライバルの正式軍師だったら「打ち方が悪い故だよ」と大宣伝するところだが。
- いつ “横振り” “変則打法” に移るか見ものの那賀島も展開は悪くない。彼の場合、少しでもスケアから外れると私が「なにが那賀島は若者のお手本だ。“世界のベスト5スイング” だ。皆さんはあれが変則打法だってことが判らないのかな」とスグ書く人に違いないのがイヤさで、かなりスケアで通そうとして成功する可能性もある。
腰のふくらみを治す打ち方も一応二つ三つ授けてある。彼の大好きなバレステロスを例にとってだから捨てずに使うだろう。勝手にバレステロスの悪い所をマネする率もあるが。
今春、三、四日だけだが彼には全力投球しておいた。「私はわずかの金でも次々に何億円分の企業秘密を次々と使って全力投球するクセがある。だから私はそれを一緒に悪口も言う(書く)。
それでカッとなれば、企業秘密を耳(目)に入れないでくれるだろうから」
・・・続く