天才軍師 後藤修と歩むスクエア打法

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後藤修と歩むスクエア打法 訓戒と提言 その7~10

time 2020/02/04

後藤修と歩むスクエア打法 訓戒と提言 その7~10

「プロジェクト」

〇或る彫刻師が”手で彫らずに肩で彫る”と言うのを読んでいい参考になった。
〇初代世界チャンピオン白井を育てたカーン博士は最初の10日間、左ストレート 一本のみを練習させたと言うのも頭にこびりついている。
〇名人栃錦は新弟子時代、まわしを取ると分撲られた、と言うのも大きな話だ。
(「江川はキャッチボールのやり方が狂っているから、もうじきダメになる」・・・と、雑誌に書いたが、そのとおりになって来た。”巨人OB特集” で「江川にキャッチボールを教えられるのは、私だけではないか?」と堂々と宣言もしたが、たぶんその通りだろう)

但し、江川を直すには2,3ポイントでいいが、貴兄の ”キャッチボール” には2~30ポイントが必要だ。
”今年ダメだったら” ではなく、二、三試合やれば九月にはもう答えが出るのだから、残りを私にくれて「来期」スタートと行かないか。
一日を朝、昼、夜と三部に分けて徹底的にキャッチボール作戦を組み立てるのだ。
昼(試合)は自分の ”好きな様” にやって、朝と夜を完全に私にくれる手でもいい。
そうすれば私は、いずれ名人(栃錦)になる。長期作戦をやりながら、同時に翌日すぐ効果の出る練習法を片っ端から実験してもらうことも出来る。(欠点を ”狙い打ち” 練習する)

「精神力」

冷え性は精神力(瞑想法)でも治せると医学書で読んだ。(自律神経を訓練する)
クサった人間達に取り囲まれていたらムリだがネ。

クラブの小売屋をやっていてもムリだ。
店(従業員)にもいずれ腐敗が現れてくる。
誰か店を買ってくれる人を探したら?
或は、店は奥さんに全部任せ、ゴルフは私に全部任せて、頭カラッポでゲーム(試合)だけ楽しむ作戦で行ったら?
「偉大なるバカ」「聖なる愚者」の作戦。
只一度の人生・・・ドデカく生きたいと思わないかなあ。
小売店のオヤジ・・・みんなナゼ同じ発想へ落ち着くのかなあ。
「華やかかりし頃の写真をパネルにして、店の壁にかけているバーのマスターは元スポーツ選手」
小さい、小さい。みんながワンパターンだ。
キミのはパネルがもう少し大きいだけで、メダカはメダカ。結局同じパターンだ。

キミがもう完全な”クラブ屋のオヤジ” だったら、このあと優勝のチャンスさえないと思う。
努力、改善の小出し作戦ではね。
精神力作戦も出動させなくてはダメだ。
断食作戦も、贖罪作戦も、ホルモン作戦も全部出動させなくては。

「全英オープン」

全英オープンの放送を見ましたか?
やはりワトソンの強さ。只一人 ”英国のラフ” に通用した後藤流?打法。
”左肘で抜く” A・ビーン

”右手はマッスグ押して行く”トレビノ。”真上からほじくる(押さえつける)” スタドラー。
みんながどう打っても必ずとんでみないミスショットを何発か打ってみせたそのヘビーラフに、ワトソンのまん丸く打つ(真円打法)は、かなり通用していた様だ。
ロングアイアンが見事。ショートアイアンも見事。
特にウェッジのヒールアップ打法は完璧。ショートアプローチも見事。パターも見事。
アプローチとパットはあの ”真円打法” にキメてしまったら?
但し、ドライバーはやはりニクラウスの ”インサイドからの?フェード打法” だろう。

◎三日目までの主役デブッチョスタドラーのスイングの長所にどうやら結論が出た。それを、素振り作戦入れたらなア。
それに、太ってはいても、あの恐るべきナデ肩はどうだ? ”ナデ肩” は練習で作れるかも知れない。
◎四日目に動きが止まったが、ニック・ファルドがいい。
見事な2分の1スイング。トレーニングであれを可能にしたい。
◎全員に要求された完璧なるコントロール(ポジション)打法。もう日本のコースの悪口を言う習慣をやめにしなさい。

「アメリカ打法」

◎ニクラウスの ”雲の上まで高く” のバックスイングを今、再考している。そのフィーリングが逆に適度の低さを生み出すことも発見した。(トップでの体重のかけ方との組み合わせによって)
◎ニクラウスのチンバック打法も再考している。効き目が右でもあれは全部捨てられない。
◎フロイドのアイアンのまっすぐさも捨てられない。ワトソンのドライバーにアレを混ぜ入れたい。ワトソンのパターにはそれが入っているのに。
◎アーウィンのスイング・レールは見事だ。
アーウィンを理想とする男がいるらしいが、彼もアーウィンとは根本的に違う点が一つある。
◎マーシュも悪くない。Dグラハムも悪くない。正面向いて打っているからなア。素振りくらいはアレをやるべきだ。
◎Bロジャースの腰の切れがスゴイ。スタドラーも。
細い方も太い方が、体が柔らかいからだろう。だが、プレッシャーがかかると二人とも回転ムラが出た。
ワトソンはドライバーを ”プレッシャーなし” で打っている印象だが、やはり曲げる。”スクリュー回転打法” を一ヒントで出してやりたいと思った。
尚道がテレビで林芳郎氏に「あんなハイ・フィニッシュでフェードが打てるか」とボロカスに言われていたが、それがあれば大丈夫だった。
(全英でロー・フィニッシュの一流プロなど居なかった)

***1975年?か1977年?と思われる。世界の名プレーヤーが競う全英オープンのテレビ観戦だろう。今から40年以上も前から変わらぬ観察眼、数多いる解説者とは異質な論評。名だたる名手たちの長所と欠点、特徴を表現。
短く書かれたコメントからスイング改善のヒントが読み取れる。

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ジャンボ尾崎プロや、中嶋常幸プロをスランプから大復活させた後藤修氏。その後継者である中尾有希が、プロゴルファーを、 シード権獲得を、 賞金王を、 メジャー大会優勝を目指す全てのゴルファーのために「後藤理論」の真髄を語る。 [詳細]

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