天才軍師 後藤修と歩むスクエア打法

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後藤修と歩むスクエア打法その68 特別編 ページ5,6

time 2018/01/10

後藤修と歩むスクエア打法その68 特別編 ページ5,6

・・・3,4からの続き (全15ページ)

ウエストウッドは “左肘抜き” の対策を見せたので、私は彼への興味を消した。 タイガーは “面白” かった。左肘は少し抜き始めたかのようでいて、両手首は割れていない(両手首は当たったまま)・・・という打法だ。それを私はベスト(100点)とは思わなかった。=ニクラウスはそうは打っていないのだ。グリップはタイガーと同じインターロック型で、しかも彼の持ち球はフェード系なのに、ニクラウスが“左肘を引いた”スイングを見たことがないのだ。

「しかしタイガーはニクラウスより腕(身長)が長いから、コレで良しの95点か96点ぐらいか」とも思った。
直近でタイガーの写真(マスターズでのもの)が私の所にある。この写真の場合は、タイガーは左肘を全く引かずに、むしろ左肘は “猿腕” 的にへこみ気味のフォローの(3時あたりの)写真だが、それだとクラブフェースは得てして下を向いてしまう筈なのに、彼のヘッドはほぼ垂直に “立って” いたのだ。また彼はデビュー打法に戻したのか?使い分けか? さすが王道(ハイウェイ、法定打法)を歩むタイガーと思ったし、彼は進歩し続けるらしいとも思った。

タイガーの進化といえば、例えば彼のマスターズ1勝目は(4日間で3パットは一度もなしの試合と私は記憶しているが)、ショットでは12番のパー3ではややアウト気味にバックスイングを始動させたのに球はピン右へ(ドロー系で)打ったのは「いまいちだった」とも記憶している。ところが彼は、その後のバックスイング始動を持ち球通り系ならドローらしく、ややインサイド目にするように治し、しかもその新打法でまたマスターズで勝ったので「スゴい(偉い)と思った」

J・ヒューリックという北欧系のプロがいる。彼はバックの始動が大アウト系なので持ち球(大)スライス系かと思えば、途中からインサイドへ変わってドロー系?「こうゆうのはマスターズでは勝てない。その(バック)スイングは判らないでもない。手足の長い外国人は若いうちは遊びが多過ぎて、そのバックスイング(のプレーン)を外径へ引っぱたり内へ引っぱたりして遊びを取り、フォワード・スイングをノーマルなものにしようとする “変則toスクエア” だ。しかし、歳とともに彼は、その変則バックスイングを治そうとしている。前より彼のバックスイングの変則性が少なくなっている」 そう言っている内に、彼のバックスイングが殆どノーマルなものになってしまい、一度たしか世界ランク4位か5位以内へ入って来た。
「おや、これがあのヒューリックだったか?世界戦で変則なアドレスとバックスイングをする例外はヒューリックただ一人と言っていた筈だったが、これだと例外じゃない」

だが、そのヒューリックが最近また変則バックスイングに戻っている。判らないわけでもない。転換期ー変成期=声楽家の変成期(声変わり)のようなものという理論を私は以前から言っており、我々ゴルファーは若いうちは体の遊びが多すぎる為に各種の変則打法は許されたり、その方が有効だったりもするが、いずれ必ず “声変わり” と似た転換期(変成期)が来るので、ジュニア式スイングを成人用に大転換させる(尾崎や中嶋の復活作戦)か、若いうちから「それもスクエア打法の範囲内」と呼べる変則打法にしておく(タイガーの“沈み込む打法”?)か、ヒューリックのように毎年少しづつ、その変則打法(バックスイング)をスクエアなものに近づけて行くという計画的なもの(プロジェクトゴルフ)が必要である・・と。    ページ5

だが声楽家の場合は、その変声期は20才前に来て、しかも子供は(ボーイ)ソプラノだった者は殆どバス(或いはバリトン)になり、二度と昔のソプラノの声なんぞ出せなくなるので、その発声法は頭のテッペンから(ソプラノ)ではなく腹の奥から(バス)に徹しきれるが、ゴルフの場合は、その転換期は30才以降(丸山茂樹や伊澤)と遅いし、休養とか昨日食べたものの故か、ゆうべの寝方(寝相)の故か、妙に体の遊びが多くて、ふと思いついてスイングの或る “部品” を以前やっていた打法に戻してみたら好調などということがよくあるのだ。

だが、それをやらせないのが “法定打法” だ。或いは、試合ではやらせるが練習ではやらせないとか、練習でやらせても素振りではやらせないとか、ものによっては試合でもやらせず4日間の後半とか最終ホールだけはよし(それで優勝したら優勝パーティーよりも、まず “さっきの悪いスイングを治す” 練習をする)・・・というのが “プロジェクト法定ゴルフ” だ。

人間の脳は、頭の中の液体の中に浮かんでいると聞いたことがある。液体ならば流動性があり、やや過多の日とやや過少の日があるだろう。そして、その過多の日は或る年令(転換期)を境にして若い時が殆どだし、過少の日が多いのはその転換期以降になる筈なのはものの道理だろうし、人間のその他の体液とか神経の “命令” を伝える伝達物質(ホルモン類)も、若いうちは過多で “成人” 以降は過少。即ち、私がよく使う “我々の筋肉の遊び” も若いうちは過多、成人以降は過少となる筈で、その両者の間には転換期があるのも当然の理の筈で、これで割り切れないゴルファーを私は見たことがないのだ。
この件で反論や質問があるなら受け付ける。私はほとんどの反論にはそれへの答えと、「ではどうすべきか」の答えを用意して全ての ”問題” を言っているのだ。

例えば、声楽の世界に先に言った話の ”例外” もあるように一見見かけられる。子供の頃ボーイソプラノの名歌手だった者が一生ソプラノで通したという例があるし、子供の頃ソプラノで成人以後はテノールの名歌手で通したという例外もあるようだ。だが前者は変声期に去勢の手術を受けて、その声を保っているのだし、後者は「ドラマティックな」とか、ヘルデン(英雄)的な曲目には決して手を出さずにその名声を保っているのだ。

例えば、自分はアプローチとパターの名手だからドライバーを ”ヘルデン” ?的に打つことは捨て、「アプローチのように」打つゴルフに徹したのは青木? しかし現代のゴルフはそれでは通用しなくなって来ていて、ドライバーを ”ヘルデン” 的に打っている者たちに、その打法は教えられないのだ。

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