天才軍師 後藤修と歩むスクエア打法

関連サイト 後藤修氏の後継者 中尾有希が語る「後藤理論」の真髄はコチラから→→→https://goto-juku.nakao-golf-school.net/

後藤修と歩むスクエア打法その66 特別編 ページ1,2(全15ページ)

time 2018/01/04

後藤修と歩むスクエア打法その66 特別編 ページ1,2(全15ページ)

※ 後藤先生が書き残している沢山のエッセイ、その中でも、特に”ベストエッセイ” と思う文章。師が、野人に示すスイングの道筋と、野人が乗り越えなければいけない道程が、ぎっしり詰まったスイング理論の “大真理”。約10年を経ても色褪せない“道理の奥の大真理” “企業秘密” が 凝縮してちりばめられた、珠玉のエッセイを改めてご覧あれ。 ※誤字誤植はご容赦。

≪2008年06月≫  ページ1 、2 (全15ページ)

マスターズに続く、今年のメジャー第二戦は全米オープン。千葉の外れに単身赴任?している私は、現在地だとテレビの写りが悪くてゴルフ放映は殆ど誰かしらが届けてくれるビデオで見ているのだが(✽現在はリアルタイムで綺麗な映像を見ている)、最終日(日本では月曜の朝)の結果だけは気になるので、ちょっとだけ映りの悪いテレビをつけた。
「あっ!」と言わされた。その1、2分だけで今回の前半部は書けそうだ。勿論ビデオで勝者タイガーに最後まで食い下がったメディエイトのスイングや、その “意義?” も検討はするが。

意義といえば、全米オープンの四日目最終ホールを “一旦” で映りの悪いテレビつけた途端、次の“問題”こそ必ずやらなくてはと思った。
お金の世界にはそれを司る神様が居るのでは?と前半部で私は言った。そしてもう一つ、撃墜王坂井三郎氏は兵法の神様や言葉の神様(理論の神様? 評論の神様? 著作の神様?)に命を護られ、朝昼晩と一日に三度も死ぬかもしれない戦闘機乗りで、しかも悲惨な敗戦軍の兵だったのに死なずに終戦。そして評論家生活・・・となったのではないか・・・というのを前半部でやりたかったのだがと思っていたところだったのだ。
私にもそれに似た運が昔からあると思っている・・・。例えば・・・。いや、それを始めるとまた紙数がなくなってしまう予感がするので、目の前のもので行こう。

その時、私の “目の前” にはタイガーとウエストウッドが映っていた。二人とも5㍍前後のパットを残し「二人共これを入れれば(メディエイトとの)プレーオフへ持ち込めます」という状況だった。
まずウエストウッドが打ち、外した。それは私が時折「(充分)左へ打っているのに外れは右」と名付けて?いるイヤな打ち方だった。もう一つ、私は言葉を言っている。「最近、メジャーで私が『イヤ(悪い)』と言ったプロに勝たれたことは一度もない」とも。そこで私は一緒に見ていた生徒に言った。
「そしてタイガーは入れる(入れろ!)」と。タイガーは入れた。そしてプレーオフで勝った。以前、マスターズでタイガーはプレーオフの相手ディマルコに勝った時、「スコアは”一打差”ながら二人には技術に格段の差がある」と私は当欄で言った。タイガーはその再現をした。ディマルコはもはやトップ100からも消えている。ディマルコには最近私が決めた言葉 ”法定” 感がなかったのだ。  ページ1

そしてタイガーの ”法定”  感は目下ナンバー1だ。当欄前々回のマスターズ。私は初日のタイガーのスイングを「非常に悪い」と言った。だが二日目には「治した(初日と二日目のスコア差は僅か一打だったが、内容的には雲泥の差だ)」と言った。

最終日の最終ショットは見事なもので、これだと次のメジャー全米オープンではマスターズより勝つ率が高そうだ・・・とも言った。彼がヒザの手術をする・・・というのは知っていた。その根拠となる(或る)技術論を今回是非やりたい・・・とも予定していた。タイガーがヒザの手術をするのは今回が初めてではなく、数年前にも一度使やり、その手術(及び)リハビリあけで出た試合(ビュイックオープン?コースは今回の全米オープンと同じコース?)の “ぶっつけ本番” で優勝しているのだ。

同じ「手術明け」とか「同じコースで」が  “タイガーが勝つ理由” ではなかった。その試合を私は見ていないが、替りに当欄の読者がちゃんと見ていてメールが寄せられていた。
「手術開けなのに、タイガーはその足にしっかりとリリースをかけて歩いていた」というものだ。この “材料” は一度どこかで使っているかも知れない、しかし、“典型的”  か “劇的” に使いたい。となると、またタイガーが手術した今回こそ「時は今」で、「タイガーよ勝て」と私はこの試合を待っていたところだったのだ。勿論、「リリースをかけて歩いていました」は、昔から私が誌上にやった理論から “出て” はいるだろう。或いは、前回のマスターズでは「イメルマンが歩き方の良さでタイガーに勝った」と言える内容だったので、今回は私自身が見ても左足へリリースをかけて歩いていたタイガーは「歩き方でリベンジした」とやれるので、“つながり” が出て来て “幸便?” とも言える。だがこれは、それ以上の新たな問題へつながる。それを順に追ってやりたいのだ。

(大)昔から私はゴルファーの歩き方、そしてプロがトレーニングとしてのランニングをやる場合の “フォーム” の大事さを言い、例えばプロ入り前後(30年前になる)の中嶋には一緒に並んで走りながら、「足にリリースがかかっていない、それではゴルフのインパクトにリリースがかからない」と言ったり、誌上に書いたりした記憶がある。

そして尾崎復活作戦で彼の家へ乗込んだ折には、尾崎は気が向くと?ちょいとつっかけを履いて庭のネットへ球を打ち、息子や研修生までそれを真似しているのを見かけ、「そのつっかけは全員禁止!とやったこともある。庭を歩くにせよ、小走りするにせよ、つっかけにリリースをかけたら飛んで(脱げて)しまうので “フォーム” が悪くなるのだ。その逆の現象(意味)になっているのは、目下プロ野球で首位を独走している阪神タイガース(砂地本拠地の利)というのにもこれまでに何度もやっている理論である。
だが阪神の後半戦は、その貯金が切れて見ものになる・・・というのが私の毎年の当たり予想だし、それはゴルフへも置き換えられる重要技術論だが、それもこれまでに何度もやっている。

ページ2  ・・・次号へ続く。   

関連ブログサイト

後藤修氏の後継者 中尾有希が語る「後藤理論」の真髄

後藤修氏の後継者 中尾有希が語る「後藤理論」の真髄

ジャンボ尾崎プロや、中嶋常幸プロをスランプから大復活させた後藤修氏。その後継者である中尾有希が、プロゴルファーを、 シード権獲得を、 賞金王を、 メジャー大会優勝を目指す全てのゴルファーのために「後藤理論」の真髄を語る。 [詳細]

おすすめサイト

最近のコメント