2018/12/28
ドライバー解禁
約1か月振りに宿舎に訪問。
先月師より連絡あり、10年を経てやっと、来月から野人にドライバーを解禁、練習させるので、“コレコレ”の要件を満たすドライバーを作成して宿舎に送れ、との指令!
ヘッド体積はできるだけ小さい物、シャフトはトルクの一番少ない物(スチールで)、長さは42.5インチまで、“硬さ”はいくら硬くてもよい、出来れば、「昔ニクラウスが使っていた物は手に入らんか?」・・・って(オイラの甲斐性では“ソレ”は手に入りまへん)
仕方なく、いつもオイラの注文(というか、後藤先生の注文)を訊いてくれるクラブ屋に連絡して(彼も後藤修ファン)、後藤先生から“カクカクシカジカ”の注文やけど出来るか?
・・・「やりますよ! 野人の為なら」と即答(有り難い、感謝)・・「しかし、野人君ゴリラにでも変身したんですか?」
・・・で、三本のドライバーを作成して千葉の宿舎に送り届けてくれた(この時点でオイラはまだ見てない)
因みに彼が作成してくれた“如意棒”を師は絶賛、今現在の最重要トレーニング用具にしている(又、如意棒の“重い版”と、更に短いドライバーを作成中)
その三本のドライバーを初めて宿舎でチェック、拝見。
なんと短い、硬い! コレでボール飛ぶんかいな? が、オイラの第一印象。シャフトはダイナミックゴールドX100(ウッド用)
「後藤先生、こんなクラブでボール飛ぶんですか?」
・・・「このドライバーで飛ぶようにならないとダメなんじゃ」
「昔のニクラウスは、これ位の道具で現在のタイガーと同じ位の飛距離を作っていたし、野人のスイング造りには、“これ位”の長さと硬さでなけりゃいかんのだ!」但し、トルクを重視するので、全体重量が今の野人には重い(グリップにひと工夫アリ)
師は、決して体力的に恵まれた外国人選手や、所謂飛ばし屋との体格、体力差を野人とかオイラに口にしない。それは・・・「だからワシが“それを”プロジェクトを持ったトレーニングで造る」という無言の教えと思っている。
又、野人はニクラウスより背が高い、恐らくニクラウスよりも明らかに手足も長い、そうすると、ニクラウスが使っていたものよりもっと硬く、短いクラブ、を使用しないとベストスイングにならないと言う(手足の長い者は、すでにカラダが長尺、腕にもトルクがかかる)
特に現在のシャフトは、有害物質の入ったレアアースなど、新しい素材を使って飛距離“だけ”を求めるあまり、捻じれ(トルク)がかかり過ぎて酷いという(捻れ(トルク)=シャフトによる、横振りの最大原因のひとつ。マキロイなどは完全にシャフトにやられている)。又、プロコーチとは「シャフトをみる千里眼」も必要不可欠である。
因みに画像⬆の三本、左から『長尺!と名付けた42.5インチ』 『真ん中が42インチX100の先切り』 『右が42インチX100の手元切り』の三本。これに手元にテープを巻き付けて、手元のキックポイントを消し去る(更に硬くして、先調子に調整)
その短く、硬いと思われるシャフト(結果トルクが一番少なくなる?)を使いこなせるトレーニングをするのが、大型スクエア打法の基本のひとつ(道具に使われるな! 道具を使えるカラダ造りをしろ)何も400ヤード飛ばす必要はないんじゃ、ドラコン選手じゃないんだから。
特にドライバーというのは、ゴルフクラブの中で一番“変則”が入るのだが、少し変則を入れないとストレートに行かないクラブでもある(ドップラー効果)そこで、できるだけ短い物を使って(その変則を少なくする)クラブの工夫が必要になってくる。